通院が大変な高齢ペットに…飼い主さんが実践する工夫5選
年を重ねたペットの通院は、飼い主にとっても体力的・精神的に負担のかかるものです。特にシニア犬・猫の場合、「移動のストレス」「キャリーを嫌がる」「診察後にぐったりしてしまう」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に高齢ペットと暮らす飼い主さんが取り入れている“ちょっとした工夫”を5つ厳選してご紹介します。
1. キャリーやクレートは“日常生活の一部”にしておく
通院のたびにキャリーを取り出して使っていると、「キャリー=嫌なことが起こる」という印象をペットが持ち、入るのを極端に嫌がるようになります。
そのため、キャリーやクレートを普段から部屋に出しておき、ベッド代わりや隠れ家として使わせるのがおすすめです。お気に入りのブランケットやおやつを入れておけば、自分から中に入るようになります。
こうして“キャリー慣れ”しておくことで、通院当日のストレスがぐっと軽減されます。
2. 通院スケジュールをペットの生活リズムに合わせる
ペットにも「朝は機嫌がいい」「昼寝のあとが元気」など、日によってリズムがあります。その子の体調が安定している時間帯を見極めて通院を組むことがポイントです。
また、病院によっては空いている時間帯が異なるため、あらかじめ電話で混雑状況を確認したり、予約可能な時間を活用するのも◎。
特に高齢の子は、長時間の待ち時間でぐったりしてしまうことがあるため、できるだけスムーズな通院を心がけましょう。
3. 体調の小さな変化を記録する「通院ノート」を作る
シニア期は「ちょっとした変化」こそが重大なサインであることが少なくありません。
「最近よく水を飲むようになった」「夜中に咳が出るようになった」「食べるスピードが遅くなった」など、日々の気づきをメモしておくことで、診察時に正確な情報を伝えられます。
おすすめは、スマホのメモアプリや紙のノートに日付と症状を記録しておく方法です。獣医師も状況を把握しやすく、適切な処置や判断に繋がります。
4. “ペットに優しい移動手段”を見直してみる
移動そのものがペットにとって大きなストレスになることがあります。
特に、車酔いをする、公共交通機関では周囲が気になって落ち着かない、移動中に体調が悪くなった…というケースも。
そんな時は、ペット専用の送迎サービスを利用するのもひとつの手段です。
PETRIP(ペットリップ)では、仙台市近郊にて飼い主様とペットを一緒に安全・快適に目的地までお連れします。清潔な車内と動物に優しい運転で、移動中も安心。通院が必要な高齢ペットにも多くご利用いただいています。
5. 無理に行かず「かかりつけ医」と相談する勇気を持つ
シニアペットの体調によっては、「今日は無理をさせない方がいい」という日もあるかもしれません。すぐに受診すべきか、数日様子を見てもよいかなど、迷ったときはかかりつけの動物病院に電話で相談してみましょう。
近年は、オンライン相談や写真・動画で事前に症状を見てもらえる病院も増えています。
“連れて行かなきゃ”と無理をするより、「まず相談」から始める柔軟さも、高齢ペットに寄り添う通院スタイルのひとつです。
シニア期は体調の変化も大きく、不安になる場面も増えるもの。だからこそ、ペットにとっても飼い主にとっても、できるだけ“負担の少ない通院”を目指して、できることから取り入れてみてくださいね。